WISTA開発商品を展示しております



■FIELD45 SW Cherry

※袋蛇腹・Ⅲ型カメラバックはオプション
木製暗箱では唯一の蛇腹交換機能のもつSWはこれまで紫壇材モデルのみをお届けしてまいりましたが、より軽快で廉価なモデルを望まれるユーザーに応えるために新たに桜材モデルを追加発売しました。
以下、このカメラの特徴
  1. 桜材のボディは組木構造で、仕上げは透明塗料により木目の美しさを強調します。
  2. ブラス部品は金メッキによらずクリア塗装とし、控え目な地金の色で、その他の金属部もブラック塗装として全体に華美を嫌った上品な仕上がりです。
  3. 紫壇材のモデル比400gの軽量化を達成しています。
  4. 差込式の専用ロールフィルムホルダー、または発売済のⅢ型カメラバックを使用しての国際規格4×5マウントロールフィルムホルダーの選択(他社製品も含めて)が可能で数撮りにも対応します。
  5. 蛇腹交換が可能になったことで、広角撮影でのアオリに威力を発揮する袋蛇腹が使えるようになりました。また、蛇腹の修理の際にも蛇腹を部品として取り寄せることが可能になり、撮影のスケジュールに影響を与えません。
  6. 望遠・接写から、失敗防止等のアイデア製品まで、国産木製カメラでは最大のアクセサリー群を用意しており、組合わせにより目的に合ったユーザー毎のカスタマイズが可能です。
→主要諸元
*主な対応アクセサリー
望遠・接写アダプターリングセット(接写チューブ)2機種、望遠・接写ベンチ(450mm.550mm.800mm)
袋蛇腹、広角沈みボード(側壁のない凹ボード) 、折畳み4×5フードルーペ(冠布不要)、張り付くルーペ君(両手操作を実現)

FIELD45 DX TypeⅢ
■FIELD45 DX TypeⅢ

FIELD45 DXに国際企画の汎用4×5マウントロールフィルムホルダーが装着できるⅢ型が誕生しました。WISTA45のカメラバック部をそのまま移植、より高精度のピントと迅速な撮影を可能にすると共にWISTA45と仕様を標準化したことでカメラバック周りの純正アクセサリーやロールフィルムホルダーの選択範囲も広がりました。

*Ⅲ型+4×5マウントロールフィルムホルダー
また従来のDX・DXTypeⅡ・DXTypeSW用純正アクセサリーとして別売りタイプも用意していますので目的に応じて選択すれば外観とのディレンマも解決します。
プロフェッショナルに枚数をこなす方にはこちらがお薦め。
*従来型(DX・Ⅱ・SW)と専用のロールフィルムホルダー
ウッドカメラならではの美しさはそのままに、ブローニーも撮りたい方にお勧めはこちら。
エンスージアスティックな演出を楽しみたい方にも。

■ローズDX 赤蛇腹仕様
紫檀材の深いローズレッドに合わせて、押さえた色調の赤蛇腹です。このカメラでは思い切りよくレンズフード以外のアクセサリーを使わず冠布で4×5(シノゴ)専用といきましょう。



テクニカルカメラの最高峰




WISTA45 RF
WISTA45 VX
WISTA45 SP

WISTA45物語
WISTA45は昭和47年の発売以来25年経過しました。当時の主力はリトレックビュー5×7で、輪出を含め累計約1万代を生産していました。国内の主な購入層はポートレイト主体の営業写真家でした。4×5カラーの感材が急速に普及してきたのを受けてWISTA45の設計がスタートしましたが、基本コンセプトはプロ用として携帯性に優れ、ポートレイト撮影における速写性の確保、万能性等でした。リトレックビューの後継機としてはポートレイト撮影という項目は欠かせないものでした。さらに万能性ということで蛇腹交換式をテクニカルカメラでは初めて採用しました。この機能が今日まで様々なアクセサリーを生み出す基になっているのです。
WISTA45独自の機構をざっと挙げてみると
    蛇腹が交換出来る:
      ・張り替え時期がきても蛇腹だけ部品注文出来る。
      ・広角用袋蛇腹や望遠・接写用長尺蛇腹が使える。この機能を最大限に利用したアクセサリーとして望遠接写用光学ベン チ「テレーマクロレール」がある
    タスキがない:
      ・大型ノプによる開角度任意設定式で、ベッド部にある三脚座とあいまってバックティルトの自由度が大きい
      ・ベッドを短く出来るため65㎜迄の広角撮影でベッドダウンの必要がない
    自動絞り:
      ・コパル製WISTAプレスシャターとの組み合せでは開放でピント合わせ、フィルム装填で設定絞リ値に自動的に絞られる機構を全機種に搭載、速写性を確保する
    微動スウィング:
      ・SPではバックスウィングに左右画端を支点とするカム方式の微動スウィングを設けることにより迅速なピント合せが出来る
    バックティルト:
      ・バック部のティルトはベースティルトで、画像面は支点からオフセット(+50mm)されている為画像下端に近い所が実際の支点となりピント合わせが迅速に出来る
    フロントティルト:
      ・フリクションホイールを内蔵した微動ティルトはピントのツメで威力を発揮する
    レヴォルビングバッ:
      ・カメラバック部は全機種レヴォルビング式縦横切り替を装備
    フレンネルグラス:
      ・ピントグラス兼用のフレンネルスクリーンを開発し驚く程明るいピント面を実現、広角、長焦点専用のフレンネルを用意することで、ほとんどのレンズでルーペの正面からピント合わせが出来る
これらの機能を活かしたアクセサリー群はさらに独創的で、またカメラが独創的な為にフォロワーも生まれ難いわけです。 「テレ‐マクロレール」を使用した望遠・接写仕様、シャッターの操作性に優れオフセット量も大きな凹ボード「広角沈みボード」+「47mm広角レール」+回転機能のある袋蛇腹を仕様した広角仕様等、ユーザーの目的に合ったカスタマイジングが可能です。しかも同じ目的でもコスト重視から完壁性重視まで選択範囲も広く、選べるのが特徴です。
例えば、望遠撮影で長焦点レンズを使いたい場合
    ・望遠接写アダプターリングセット→コスト重視
    ・長尺レール+長尺蛇腹→コストパフォーマンスのバランス重視
    ・テレーマクロレール+長尺蛇腹→パフォーマンス重視
以上3種類から選べます。


機能・趣味性 選べるフィールド





チェリー810
エボニーDX
チェリーDX
チェリーⅡ





ローズDX
ローズⅡ
ローズSW
木製カリン プロ三脚

FIELD45物語
テクニカルカメラとし世界最高の機能を目指したWISTA45についで木製フィールドカメラで最高の美しさと機能を求めたのがFIELD45です。

数ある木製カメラの中でFIELD45は独特の雰囲気を持っています。それはブライトパーツに一切鍍金を使わず、ブラス本来の美しさを活かすクリア塗装としたり、木部の継目に金属部品を使わない等、華美に走らず素性の良さをアピールするデザインコンセプトによるものです。

たとえばFIELD45 Cherryでは厳選された吉野の桜材を和歌山の名工が加工し1台分を組にして本郷の漆工芸の老舖で塗り上げます。このとき塗工程のためにばらばらにされた各部は再び組にするとき相手を選ばないという名人芸を披露してくれます。このように名工の手を経た素材の確かさが醸し出す雰囲気は華美な装飾を必要としない本物だけが持ち得る品格です。

さらに木部の素材を選ぶことができるのもWISTAならではの魅力です。軽快モダーンなな朱利桜、重厚な紫檀、強度ではダイキャストにも匹敵し木目の美しさも見事な黒檀の3種類をラインアップしています。紫槽(ローズ)では一層趣味性の高い赤蛇腹も用意しています。

機能面ではフィールドワークにも高度なアオリのテクニックを駆使するプロの要望に応えるため、TYPEーSWでは木製フィールドカメラ唯一の蛇腹交換式を採用しています。これによりWISTA45用望遠・接写アクセサリー群にも対応します。

タスキアームのニュートラル位置を出す落し込みにも是非ご注目下さい。撮影時に万一固定ノプ緩んでいたとしてもこの落し込みにノブのシャフトが掛かってさえいればガタつく心配はいりません。完成テストのチャートによる水平垂直調整もノブを緩めた状態で行われます。開発にあたりダイキャストと同基準の精密な加工を要求しました。 基本機能に絞ったベースモデルのTYPEⅡはバックシフトが省かれ、耐久性、携行性重視で学生等入門機としても最適なモデルです。もちろんWISTA独自のピントグラス兼用の明るいフレンネルスクリーンが全機種に標準装捕されています。

また同時に開発された木製三脚はかりん材を使用し、フィールドでは気を遣う風による震動の吸収に優れた特性を示す逸品です。


プロ機材の見識 確実・堅牢

M450