ウイスタのアクセサリー群は「作画に神経を集中させたい」が基本コンセプトです。
写真撮影において「機材はあくまで脇役で手段にすぎない、目的は写真なんだ」というスタンスと「撮影を楽しむ、それも目的なんだ」という2つの考えがあります。
前者はきわめてプロフェッショナルな方向でしょう。厳しい顧客の要望を満足させ るにはとにかく「いい絵」を完成させなければなりません。こんな時、せめてカメラを始めとする撮影機材には余計な神経を遣いたくないものです。カメラの機能を
極限までひきだして撮影に余裕をつくる。仕事さえも楽しめる。それが「いい絵」 には欠かせないとウイスタは考えます。また上級アマチュアのみなさんには大型
のアナログな世界を堪能しながらウイスタならではの思わずニヤリのアクセサリー を使って撮影を楽しんで頂きたい、そんな思いを込めた製品たちです。
その一例が、「張りつくルーペ君」です。なにやらふざけたネーミングではありますが、輸出の英名を「ハンドフリー・マグニファイア」といいます。ピントを確かなものにする為の非常に神経を遣う作業に両手がいつでも自由に使えるように工夫
されたピントフード枠です。ルーペがピントグラスに自分でついていてくれますか ら両手を使って焦点をコントロールしながらアオリを同時に使うテクニックも可能になりました。
さらに、特に野外で冠布を被らずにしかも正像で、両手も使えるという条件も満足するのが「折畳み4×5フードルーペ」です。
また、蛇腹交換方式を最大限活用したアクセサリーに「テレ-マクロレール」シリーズがあります。望遠・接写用オプティカルベンチですが、カメラのフロントスタンダードをそのまま活用できる設計とし、カメラの繰り出し操作でピント合わせ
が出来る優れモノです。
同じく蛇腹交換方式のメリットを活かした広角撮影用アクセサリーが「広角沈みボード」です。フロントスタンダードの、本来は蛇腹の付く位置に、蛇腹枠を利用
したレンズボードサブフレームがあり4本の支柱に支えられたレンズボードが約40㎜オフセットされて取り付けられています。従来の凹ボードでは側面に壁が
あってやり難くかったシャッター操作にも無理がなくなりました。また、同時に開発された新型の袋蛇腹は広角ボードとの連結に回転機能をもたせている為、アオリ操作による相当な捻れにも優れた追従性を示します。
これらのようなアクセサリーは蛇腹交換式ならではのアイデアで、一般の蛇腹のカメラでは発想が沸いてこないモノなのです。 |